大栄産業は昭和36年に私の父親が設立した浄化槽メーカーで、長きにわたり地域の水環境保全に貢献しまた、多くのお客様に支持していただき事業を続けて参る事ができてきました。
しかし恥ずかしながら入社当初の私は皆さんと同じように若くもあり、環境への意識よりそういう時代ではありましたが、「浄化槽という住設機器を出来るだけ多く販売し、出来るだけ多 くの利益を出す事」だけに一生懸命でした。
その後、人口減少に伴う市場環境の変化や、環境問題への意識の変化等に対応する必要性が出てきたりと、今までのような右肩上がりで、「ただ売れば良い」というマーケットから、如何に環境への負荷を減らし社会人貢献しつつ、会社としても利益を上げていくというような一企業としての取り組みが必要となりました。

そんな悶々とした時期にふと思ったのは、原点に立ち返り「わたしたちが提供する製品は社会に、人にどう役立っているのだろうか？」という事でした。

私たちが作ってきた浄化槽の多くは、地下に設置するので普段は目にすることの無い装置ですが、浄化槽は排水を浄化する事で、人々の清潔で快適な住環境を守り、感染症や伝染病のまん延防止にも役立つ装置です。
なのでそこでもっと利用する人の事をイメージし、その人々の生活を支える縁の下の力持ちであることを誇りに、これからも更に良い製品を皆様へ届ける事が私たちにとって最も大切な社会的使命であると再認識したのです。

企業なのでもちろん社員やその家族の生活を守るため収益は大切ですが、利用者しいては社会全体の利益につながる性能やサービスといった価値を提供する事もこれからの時代はますます大切になります。
最近はSDGsなども一般の方々に知れ渡るようになり、環境に対する意識が世界中で高まる中、浄化槽への期待も今後さらに大きくなっていくことでしょう。

「水」はこれからも快適な人々の生活を支える上でとても重要です。排水処理を通じて地域の快適な住環境を守ることが私たちの願いであり、使命です。その目標達成のために大栄産業には5つの行動指針があります。

私は入社当時、この行動指針に書いていることを正しく咀嚼できていたか？というと正直できていなかったと思います。
またそして、これから新しく一緒に仕事をする仲間がはじめから理解ができるかというとそれは難しいことだとは思いますが、私も長年色々ありようやくある程度咀嚼できるようになった事を思い、これから大栄産業を担う可能性がある若い方に少しでも伝わればと思いここに弊社の理念をここに記します。